能登半島地震(3月27日)
北海道で魚や昆布、東北・北陸でコメや材木、大阪では反物や塩。特産品を満載し、日本海沿岸の各地で売る。
江戸中期から明治に活躍した北前船は「海を行くデパート」だ
▼船主の多くは北陸にいた。能登半島地震の被害が大きい輪島市門前町や七尾市は基地の一つである。北海道とのつながりも深い。
倒壊した古い家屋の中には、北前船にかかわるものがあるかもしれない
▼北前船は鉄道や汽船に押され、百年ほど前に姿を消した。いま直接覚えている人はまずあるまい。能登では七十年ほど前に一度、
地震で死者が出た。その記憶も薄らぐものなのだろう。住民の多くは大地震が来るなどと考えていなかった
▼災害は忘れたころにも来るが、想定していないときにも訪れる。自然の時間軸は、人間の記憶と無関係だ。今回のような地震は
「日本のどこであってもおかしくない」と指摘される。地震に安全な場所はないと考えた方がよい
▼震源近くに北陸電力の志賀原発がある。一年前の三月二十四日、金沢地裁が「耐震性が小さすぎる」などとして、
2号機の運転差し止め請求を認める判決を下した
▼設計の想定を超える震源断層が原子炉直下に存在しないとは断定できない、と判断した。今回は原発直下ではなかったが、
規模は想定を上回った。判決の懸念は正しかったのではないか。自然を甘く見ていると、
いつか仕返しを受ける。
今回の地震で、結構な量の住宅が潰れています。
そういう住宅の中には、耐震工事なんかしていない古いものも、
結構あることでしょう。
お金がそっちに回せない事情もあるのだろうし、
原発と違って住宅が潰れても放射性物質がばら撒かれるわけでもないですから、原発と住宅の事例を安直に並べるのは、
乱暴かもしれません。
でも、地震対策より経済事情を優先したあたりには、
住宅の場合であっても自然を甘く見ていたと言われてもしょうがないところがあるでしょう。
で、それを責めますか?
私は責めません。
北海道新聞も、責める意図はないと思います。
しかし、自然を甘く見ている云々と言う言葉は、
そういう人たちに対しても該当してしまうことで、そういう言葉をシメに持ってきてしまうと言うのは、無神経に過ぎます。
このコラムで言わんとしている事はわかりますし、
原発の耐震性については臆病なくらいの姿勢でいて欲しいとは思います。
それなら単純に、
原発で事故が発生すると取り返しのつかない大惨事になるのだから、自然災害対策には万全を期してもらいたいと言えば良い事です。
北海道新聞には、原発について何か思うところがあるのかもしれません。
それに、日頃から政府のやることに場当たり的な非難をしてきていますから、今回の地震と滋賀原発の事例をネタに、
何か言いたかったのでしょう。
だからと言って、このような文章を書いていたのでは、
被災者への思いやりが欠けていると思われてもしょうがありません。
私のように、人の命を屁とも思わない人格であるのなら、
このような文章を書くことに全く問題はありません。
北海道新聞はどのような人格であろうとしているのか、
少なくともこのようなコラムを平気で載せているあたり、あまり良い印象はありません。